夏の養生法
夏は、すべてのものが盛んになり、美しく成長する季節です。
陽気がもっと盛んになり、万物を成長・上昇させて、身体を活動的にさせます。
そんな夏は、東洋医学の五行でいうと、「心」が大きくかかわってきます。
< 心の主な働き >
①血脈の働きや血流のコントロールを司る。
②精神状態・意識・思考に関係する
③舌・脈・汗・顔を支配している
「心」に異常があると、
たとえば、動悸・息切れ・不眠・物忘れ・神経衰弱・味覚障害・多汗・顔面の紅潮・のぼせなどを引き起こします。
心臓は、いつも活動していて熱の多い臓器ですが、暑くなると熱が増え、心臓の負担が大きくなってしまいます。暑すぎると、身体には邪気となり、心臓に負担をかけ、汗腺をこじ開け、無理やり汗をかかせるのです。汗は、適度であれば身体を冷やしてくれますが、出しすぎると血を減らすことにつながり、冷却機能が落ちて、身体はますます熱をもつようになってしまいます。
熱は身体を蒸らして身体の水分を奪い、熱をもった内臓は、働きが悪くなります。
内の対策として、
①暑い時間をさけて、朝夕に軽く汗をかく。
(湯船にゆっくりつかったり、朝夕に軽めの運動をして適度に汗をかく)
②身体の熱を冷ます食品をとる
(トマト・きゅうり・ゴーヤ・なす・冬瓜・オクラ・みょうが・枝豆・しし唐・スイカなど夏野菜は、ほてった身体を冷ます作用があります)
③冷たい食べ物・飲み物は、とりすぎない
(とりすぎて、身体を冷やしすぎると、胃腸の調子をおとすことにつながり、だるさや倦怠感などの夏バテ症状がでてきてしまいがちです。)
外の対策として、
①熱中症に気を付ける
(扇風機やエアコンで、室温を適度に下げましょう。のどが渇いていなくても、こまめに水分をとりましょう。)
②クーラー病に気を付けましょう
(身体が冷えすぎてしまい、風邪をひいたり、食欲不振・下痢・冷え症・関節の痛みなどを引き起こします。身体の表面が冷えることによって、本来発散させるはずの熱がうちでこもってしまい、全身倦怠感・ほてり・胸苦しい・肥満・食欲不振・肌荒れなどをひきおこしやすくなります。)
☔梅雨明け前からの対策が、熱中症・夏バテ対策にも
つながります。
🌻夏に負けない身体作りをはじめましょう。
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